| 「ガル」って何のこと?・・・揺れの強さ示す「加速度」、耐震の指標に | ||
コシュカ |
「岩手・宮城内陸地震で、国内最大の4022ガルという強さの揺れが観測されたんだよね。地震のたびに「ガル」って聞くけど、なかなか理解できないニャー」 | |
GVAおじさん |
「ガルは揺れの強さを表す加速度の単位なんだ。」 | |
コシュカ |
「ふ〜ん。でも加速度と揺れの強さがどう関係するの?」 | |
GVAおじさん |
「加速度は、速度がどれだけ変化しているかを示す物差しだ。例えば、新幹線が時速300キロで走っていても、速度の変化がなければ、加速度はゼロ。でも、停止状態から動き出すと背中を座席に押しつけられるよね。それが加速度がかかった状態なんだ。地震で建物などが受ける力は、加速度と建物などの重さに比例する関係にある。加速度が大きければ、物にかかる力も大きくなる。」 | |
コシュカ |
「4千ガルの加速度ってどれくらいのレベルにゃの?」 | |
GVAおじさん |
「地球上で落下する物にかかる加速度(重力加速度)は980ガル。これは、止まっていた車が一秒後に時速35キロに達する値にあたる。スペースシャトル打ち上げ時の加速度は最大で約3千ガルだ。」 | |
コシュカ |
「今回の地震の加速度はものすごかったんだね。」 | |
GVAおじさん |
「そう。今回は地震を起こした断層に極めて近いところに観測点があったため、値が大きくなった。ただ、地震は何度も揺れるが、加速度が大きいのは一瞬だ。一方、上下方向と水平方向の動きを合成して算出しており、その成分が大きいかで家具や墓石の倒れ方が違ってくる。」 | |
コシュカ |
「どういうことかにゃ?」 | |
GVAおじさん |
「上下方向が980ガルを超えれば物が浮く。水平方向の成分が大きければ転倒しやすくなる。家具の転倒防止には両成分に対応する必要があるんだよ。この観測点では上下成分の方が大きかった。」 | |
コシュカ |
「建物の被害は加速度の大きさと関係しているの?」 | |
GVAおじさん |
「ほかにもいろんな要素がある。ゆっくり揺れるか速く揺れるかという周期も関係する。木造か鉄骨造か、低層か高層かなどでも違ってくる。地盤の違いも大きい。」 | |
コシュカ |
「ということは加速度の影響はあんまりにゃいの?」 | |
GVAおじさん |
「そんなことはない。建物を設計する際の重要な指標だ。新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発で耐震設計基準が、最近、見直された。地価の地盤で従来の5倍、最大2280ガルを想定することになった。」 | |
主 な 地 震 で 観 測 さ れ た 加 速 度 (気象庁、防災科学技術研究所による。阪神大震災は現行と異なる計測法) |
||
|
||
(資料:朝日新聞社より) |
||